あの夏、わたしはキミに恋をした。
3年生


「離れちゃったね…」

「うん…」

4月始業式、遥と2人でクラス発表をみにいった。

1.2年と同じクラスだった遥とは違うクラスになってしまった。

「かなしい…」

正直悲しかった。遥以上に仲いい人なんていなかったから。


「でもお互い同じクラスにはなれたね」

「うん、それはうれしいけど」

そのかわり、遥は巧くんと、わたしは大輝と同じクラスになった。

それは逆に1.2年生ではなかったことなので、うれしい。


「まあクラス離れても一緒にお弁当食べたりはできるし。わたし桃菜のお母さんの卵焼き食べに絶対いくから」

「ええ、それ狙いなの?」

「冗談。クラス離れても親友なのに変わりはないしね」

「そうだね」

幸いなことに修学旅行という一大行事は2年生のときにあったし、3年生はどちらかというと受験モードになるからそういう意味では2年生のときに遥と同じクラスでよかったと思う。


「じゃあ、また連絡するね!」

「うん」

遥とバイバイして教室へと入る。
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