天敵御曹司は純真秘書に独占欲を刻み込む~一夜からはじまる契約結婚~

そのため、初め龍一郎さんは誰も呼ばない。そう言っていたが、私としてはおじい様たちはもちろん、お父様も来てくれたらいいなと思っていた。だが現実にはやはりそれは難しい。そんな事を思っていた時、実家の両親が爆弾発言をした。

『もちろん、こっちでするんでしょうね?』
全く考えていなかった私だったが、確かに近所に結婚したことをアピールしたい両親がそういいだすことは当然だったと思い当たる。

そんな無理をと思っていた私だったが、龍一郎さんは笑いながらそうしようと言ってくれた。
派手な式ではなく私の実家で行う昔ながらの結婚式。
新しくはないが昔ながらの広い和風の家は、昔からたくさんの人が行き来することもあり、広い和室がある。
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