ご主人様だけに一途
「ごめん。公園での話してるの、
盗み聞きしちゃった」
情けなさで肩を落とす僕は
視線も一緒に、地面に落ちてしまう。
月明かりで、やけに色白く光る石を
足の裏で転がしていると
葉音ちゃんが
凛とした声を響かせた。
「雅光君に、お願いしたんだ。
『ウサギ獣人役、引き受けないで』って」
……
……
……えっ?!
葉音ちゃんは、
雅光君のことが好きなんでしょ?
やってくれるって言ったのに……
「なんで断っちゃったの?」