地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
とにかく、この変態には一発かましてやらなきゃならない。
それしか考えられず、あたしは足に力を込めた。
でも――。
「ストーーーップ!!」
と勇人くんが止めに入った。
「とにかく離れろこの変態!」
そして明人くんがあたしと久保くんを強引に引き離す。
引き離されたことであたしの理性の糸は再び結び直された。
あっぶなかったー。
いじめの主犯格おびき寄せなきゃならないのに、久保くんと仲良くするどころか蹴り入れそうになるなんて。
明人くんと勇人くんが引き離してくれて良かった……。
「お前もう美来に近付くな!」
あたしをかばう様に勇人くんが叫ぶ。
「大体美来は俺達のなんだからな!?」
何か勝手なことを主張する明人くん。
「いや、あのね?」
そこは訂正しておこうと思ったけれど、あたしの言葉は届かなかったみたい。
二人の様子に呆れを込めた目を向ける久保くんの言葉に集中していたようだ。
「んだよ冗談に決まってんだろ? お前ら本気に取りすぎ」
ばかばかしいといった様子で頭を搔く久保くん。
本当に冗談だったっぽい。
――と思ったけれど。
「冗談? 本当にか?」
と確認した勇人くんに対して。
「まあ、半分はな」
と答えていた。
それしか考えられず、あたしは足に力を込めた。
でも――。
「ストーーーップ!!」
と勇人くんが止めに入った。
「とにかく離れろこの変態!」
そして明人くんがあたしと久保くんを強引に引き離す。
引き離されたことであたしの理性の糸は再び結び直された。
あっぶなかったー。
いじめの主犯格おびき寄せなきゃならないのに、久保くんと仲良くするどころか蹴り入れそうになるなんて。
明人くんと勇人くんが引き離してくれて良かった……。
「お前もう美来に近付くな!」
あたしをかばう様に勇人くんが叫ぶ。
「大体美来は俺達のなんだからな!?」
何か勝手なことを主張する明人くん。
「いや、あのね?」
そこは訂正しておこうと思ったけれど、あたしの言葉は届かなかったみたい。
二人の様子に呆れを込めた目を向ける久保くんの言葉に集中していたようだ。
「んだよ冗談に決まってんだろ? お前ら本気に取りすぎ」
ばかばかしいといった様子で頭を搔く久保くん。
本当に冗談だったっぽい。
――と思ったけれど。
「冗談? 本当にか?」
と確認した勇人くんに対して。
「まあ、半分はな」
と答えていた。