地味同盟~かぐや姫はイケメン達から逃れたい~
 どうしたもんかと考えるけど、怒りと急がないとという焦りからなかなか良い案が出てこない。

「へぇ……お前らつきあってんのか……」

 そんな俺を銀星は値踏みするように見る。

 そして一つ提案をしてきた。


「じゃあこうしようぜ。美来を助け出せるくらいの力があるのか見てやる。俺に一発でも当てられたら乗せてってやるよ」

「は? 銀星、あんまり時間はないんだぞ? 急がないと」

 すぐに反応したのは副総長だ。

 そんな時間はないと言われたけれど、銀星はニヤリと笑って「問題ねぇよ」と告げる。

「幹人程度、一発で伸してやる。そうすればここで待っているしかねぇだろ?」

「……伸されるかよ」

 対抗するように言い返したが、正直不安はあった。


 銀星は強い。

 ガキの頃から勝てたためしがねぇし、多分八神さんより強ぇだろうから……。

 一発でも当てられればいいとはいえ、今までを考えると伸される方が先な気がする。


 でも……。


 腕の中に閉じ込めた可愛い彼女を思い出す。

 強い女だけど、俺の腕に収まるくらい小さい。

 守られてばかりいるような女じゃねぇけど、それでも守ってやりたいと思った。

 俺の、大事な女。
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