ストーリー

「そうやって仲良くなっていけば、話す機会が増えるし、相手も桜ちゃんのことを知ってるよって言ってもらえるようになる」

「あとはタイミング、すごく仲が良くなってきたし、おしゃべりしてくれてるし、楽しそうだし、そんなタイミングを逃さないようにして告白にたどり着ける感じだね」

 準備が必要よ。そう言って希子は桜の頭を撫でる。



 また別の日には桜と晩御飯を作ろうと華の家で準備をしていた。

「まずは使う物を切って、ざるやボウルに分けて避けておきましょう」

 ジャガイモは千切りにする際に、最初になるべく細く輪切りにするのよ。そのあとで縦に刻めば千切り。人参も一緒だね。エリンギは縦にスライスにしておきましょう。

 鶏もも肉は一口大に切ってたまねぎをスライスしてそのままお鍋に入れちゃう。

 そんな工程を説明しながら、道具を使いながら、調味料を準備してここまで下準備で、ここからが料理。
 お鍋には水と調味料を入れて放置。

 フライパンには油をひいてジャガイモとニンジンとエリンギをを炒めて、液体みそをかけて絡めて出来上がり。

 お鍋は調味料を入れてくつくつ煮込んで味見をしながらチェックね。

 問題ないタイミングで卵を投入で、『親子丼』と『ジャガイモとニンジンとエリンギのみそ炒め』完成しましたよ。

「すごい!あっという間にお料理が出来たよ!」
「残念、料理はまだ終わっていません、フライパンとか片付けないといけないので、お皿に盛り付けましょう」

 みそ炒めは小鉢で各々よそってもらうことにして、大きめの深皿に盛り付ける。
 親子丼は食べるときにご飯に乗せるのでそのままで。フライパンを洗う。

 シンクの下にフライパンを片付けて、料理担当の人の仕事はひと段落。

「料理は綺麗に食材を切れなかったり、太すぎたりしたけど、準備しておけばサクサクできるんだね!すごくわかりやすかったよ」

 えへへと照れる桜。
 またいろいろ相談したいの。という彼女の言葉を聞いて断る理由がないし、断りたくない。桜はどんな自分らしさを持つ子供になるのだろうか。
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