嫁ぎ先は水神様~ただ身を投げただけなのに~
「男女の仲になった事も?」

その瞬間、ほのさんと見つめ合ってしまった。

「ふふふ。」

「ははは……」

ほのさんが笑ったのを見て、私も笑ってしまった。

「可愛らしい方ですね、つき様は。」

「いやぁ。それほどでも。」

こう言う事気にするのって、同じ女性として、可愛らしいのかな。

「ありませんよ。一度も。私の片想いです。」

「そうですか。」

ほのさんは、余裕でニコニコしている。

「他にご質問は?」

「ええーっと、ないです。」

うん。これ以上の事、もう聞けないよね。

「では、また。」

私はほのさんに手を振って、自分の部屋に戻った。


「はぁー……ほのさんが、るか様をね。」

確かに見目麗しいし、ちょっとひねてるところの裏側を知って、るか様の事、可愛いなぁと思ったけれど。

好き……

好きって、どんな感情なんだろう。
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