「梅原ーちょっといいか?」

「なんでしょうか?」



「梅原、夏休み学校来れるか?」

「補習、とかですかね、」

「補習じゃなくて古江の勉強見てやって欲しいんだ」

「ええ、」

「俺がしなきゃ行けないのは分かってるんだが部活が忙しくてな。梅原にお願いしたいんだ」


その一言のせいで古江くんの勉強を見ることになった。


古江くんは運動はできるんだけど勉強はお世辞でもいいとは言えない。


先生はよく頭がいいからということだけで古江くんのことを私に押し付けてくる事がある。


夏休み中は暇だからすることは無いけど



「ってことになるんだけど…って古江くん?」


何度か起こそうと試みたが起きないらしい。
きっと夜中までゲームでもしてたんだろう。


私は古江くんを起こさないようにそっと教室を出た。


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