君の笑顔が見たくて〜僕たちの夏の恋物語〜
教室に着いた。

先生が教室のドアを


~~~ガラガラガラガラ~~~


と、開けた 瞬間。


皆んなの視線が、こちらを向く…。



…いつもの事…いつもの事。


私は、そう思いながらうつむいた。



「バイ菌が来た…」


クスクスっ。クスクスっ。

誰かわからないけど女子達のヒソヒソ声だ。


…ヒソヒソ声が聞こえてしまう私は
ある意味.地獄耳だ。

そして、先生も……地獄耳。


「こら!誰だ!静かにしなさい!」


誰だって私には関係ないのに…。


私からしたら皆んな同じなんだから。


先生が


私の顔を伺いながら耳元で


「保健室に、宮野先生がいるから
保健室で待っててくれる?」


そう言って
私の背中を軽く押した。


私は


うん。


とまた、軽く頷いて教室を出た。


先生は、すぐ、教室のドアを閉めた。


ドアの一部がガラスで教室の中が見えるようになっていて、
私は、そこから、教室の中を覗いてみると

先生は、教卓の前に立っていて、
怖い顔をして何かを話していた。


大体、何を話してるかは想像がつく…。



何を話しても…。何も変わんないのに…。


イケメンの若い担任の小林先生がゆうと


焼もち焼くメンバーが尚更うるさくなるだけなのに…。

私は
また、ため息をついて保健室に向かった。









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