昨日、あなたに恋をした
彼氏、彼氏と言ったのだろうかな、新ちゃん。
シゲタカさんのことを。
えっ? ほんとうに?
そんな恐れ多いっ、と思いながら、日子は祖母に教えられた場所から大きなダンボールを引っ張り出していた。
「貸せ。
俺がやろう。
お前は人形を下ろしてくれ」
と誠孝がかわってくれる。
今の……シゲタカさんにも聞こえてたんだろうかな。
聞こえてたよな、と思いながら、ダンボールを雛人形の側に持ってくる誠孝と目を合わせてみたが、誠孝は無表情だった。