昨日、あなたに恋をした
主に片付けの話、ときに仕事の話などしながら、日子は誠孝とふたりでお茶を飲み、電車に乗った。
「今度なにかおごりますね」
お話聞かせてもらったんで、と日子は言ったが、誠孝は、
「今、珈琲おごってもらったろ」
と言う。
「いえいえ、あれだけでは」
と言った日子は、
だから、連絡先教えてください、と言おうとして、つまる。
「だから……」
ん? と誠孝がこちらを見た。
いやいや、そんな間近から見ないでください、と日子は落ち着かなくなる。