転生聖女の異世界スローライフ~奇跡の花を育てたら魔法騎士に溺愛されました~

「スー、水汲みか?」
「あ、アル。ええ、暑いからすぐに土が乾燥してしまって。今から汲みに行くの。アルはルーエンさんのところに?」
「いや、スーに用事があって来た」
「私に?」

 スーリアは首をかしげた。アルフォークはルーエンに会いに来たついでにスーリアの花畑によく寄ってくれるが、スーリア自身に用事があることはあまりない。

「もしかして、納品したお花に問題がありましたか?」

 スーリアが不安げに聞くと、アルフォークは首を横に振った。

「いや、何も問題ない。とても助かっている。今日は、スーにこれを渡そうと思って」

 アルフォークが差し出した手のひらの上には水色の石のついたネックレスがのっていた。青空のような爽やかな水色で、アルフォークの髪の色に似ている。

「これは?」
「水属性の魔法石だ。いつも水やりの水を運ぶのが大変だろう? よろよろしていて、見ていられない。これがあれば、部分的に水を作り出して雨のように降らせることも可能だ」
「え? でもこれ、高いんじゃ??」
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