転生聖女の異世界スローライフ~奇跡の花を育てたら魔法騎士に溺愛されました~

「それでスーを貰い受ける許しが得られるのなら、いくらでもやるさ」

 横を歩くアルフォークの指にスーリアの指が絡む。触れただけのそれは、どちらからともなくしっかりと握られた。少し引き寄せられて、大好きな人が顔を耳もとに寄せた。

「もう二度と離さないよ、スー」

 いつまでも鳴りやまない国民の歓声と交じり合い、それはまるで音楽を奏でるように、心地よく耳に響いた。
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