秘密に恋して~国民的スターから求愛されています~
「友達?約束してたの?」
「違うよ、たまたま会ったんだよ、ね?」
同意を求めて拓海に視線を送る。しかし、彼は同意するどころか
「いや、友達じゃないじゃん。彼氏候補です。さっき2人で歩いてるの見たから追いかけてきた」
「っ」
「彼氏、候補?」
恭介の声色が徐々に変わっていくのをしっかりと感じ取る。
二人に挟まれながらとにかくここから拓海を連れてここをさることしか考えられない。
しかもなぜ彼氏候補なんて誤解受けるようなこと言うの?
あたふたしながらも私は拓海の腕を掴み、恭介に「じゃ!またね!」と言ってその場から離れようとした。
でも、次の瞬間
「ひゃ、」
ぐっと肩を掴まれて無理やり拓海の胸の中に体を埋める。
ふわっと石鹸の香りが鼻孔をくすぐる。あぁ、拓海の香りだとこんな状態なのに安心してしまう。
「この子は俺のなんで。手出さないでくれますか」
「…」
「ちょ、離してよ!」
そう言って拓海が私を離すとすぐに手を取り恭介の横を通り過ぎる。
恭介は何も言わなかった。