ストロベリー・ゲーム

「あたし達、もう少し話し合った方が良いってことだよね。もしかしたら怜美を開放できる方法があるかもしれない。おじいさんを説得するとか」


真広と藍子が考え込む様子を目の前で見て、気持ちが少し楽になった。

  


......あれ?

もしかして真広のおじいさん、私のこと守ってくれたのかな?

このままじゃ駄目だって二人に気づかせて、三人で出られる道を探せと言ってくれたのかな? ......いや、まさかね。あの人が、そんなに優しいなんて。

でも、反省するにしろここから出るにしろ、犠牲を出すことは望んでいないんだ。
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