【完】この愛を、まだ運命だとは甘えたくない

「うわあああん、真凛ちゃんだあー。電話繋がって本当に良かったあー!
真凛ちゃんったら酷いよ…。突然会社を辞めたかと思えば、携帯の番号にも電話は繋がらないし、ラインからもいなくなっちゃって…
桃菜本当に困ったんだよぉ…」

「あ、アハハ…アハ。 どうして桃菜が私の番号を…?」

「真凛ちゃんのお母さんから聞いたの!突然連絡取れなくなって心配になって実家に行ったらお母さんがいて連絡先を教えて貰ったの!」

お母さんめ…。余計な事を…。

「そんな事より、真凛ちゃん助けてぇ!!!」

桃菜から’助けて’の連絡が入るのは人生で何度目だろか。
いつまで経っても抜け出せないループにいい加減うんざりする。
どうして桃菜は私にここまで固執するのよ…!

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