虐げられて追い出された私、実は最強の聖女でした~聖獣と冥王と旅に出るので、家には戻りません~
不義の子ツェツィーリア
「ツェツィーリア! おまえのせいで!」
 美しい金色の髪を振り乱し、緑色の目を見開いた年配の女が叫びながら、ひどくみすぼらしい姿の少女に鞭を振り上げる。
 次の瞬間、地下室に鋭い音が響いた。
「ああ、おまえがそんな形で生まれてこなければ、私は、私は……!」
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