優秀な姉よりどんくさい私の方が好きだなんてありえません!
ヒロインはわかってない―――あんな可愛らしい渚生を選ばないなどと!!
早く見逃し配信で続きをみないと。

「渚生。荷物を運んでいただきありがとうございました。それでは、お仕事頑張ってください。私はこれから最終回の続きを見ますので」

「ちょっ―――小耶子!!?」

部屋から追い出し、バタンッと部屋のドアを閉めた。
それはないよー!!一緒にみようよ!とドアの前で言っていたけれど、丁重にお断りした。
ドラマのイメージが崩れてしまう!!
パソコンを開き、見逃し配信の動画を探していると銀色に輝く指輪が目に入った。
そう―――
あなたは私のパートナーで一番好きな人。
そして、私はあなたの一番のファンでもあるのだから。

「ご理解ください」

見逃し配信サイトを見つけると、にっこり微笑んでドラマの続きをゆっくりと堪能したのだった。
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