彼は真面目な優等生


……ダメって言われても



「私には蒼君が…」

「なんか自分に言い聞かせてるみたい」

「えっ??」

「自分は木村が好きだから、俺じゃ駄目だからって言ってるみたい」

「そんな事ないよ…」


言い聞かせてなんていないもん…

だって蒼君が好きだもん。


「私は蒼君が好きだから…先生とは…」

「俺に何が足りないの??」


何が足りないって…
そんなこと言われても…


あっ!!!



「でも、駄目って理由はあるよ」

「何??」

「先生じゃん」

「先生?そんなの関係ねぇよ
俺は顔だっていいだろ??
勉強だって出来るし…ってかなんでも出来るし!」


自分でなんでも出来るって言ってるし!!


「ぷっ!!自信満々だね?」

「やっと笑ったな?」


白い歯を出して爽やか笑顔で笑った。


「やっと笑ったって…」

「ん〜??
全然笑わないからさ〜もっと笑顔が見たいから!」


なんなの…

そんな事言って恥ずかしくないわけ!?





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