The previous night of the world revolution~T.D.~
ルルシー先輩からの情報によると。

シュノ先輩は、学生会に入って『赤き星』と真っ向から立ち向かい。

ルレイア先輩とは、この間、運命的な邂逅を果たした。

着ている服がいつもの死神スタイルではないので、フェロモンの調子はあまり良くないようだったが。

ひとまず、顔を見られて良かった。

と、個人的には喜ばしい邂逅だったし、恐らくルレイア先輩にとっても、思いがけない吉事だったのだろうが。

実は、スパイとしての俺にとっては、あまり良いことではない。

何故なら。

あんな地方の講演会で、受付のボランティア仕事を任されている時点で。

俺は、未だにヒイラ・ディートハットの信頼を得ていないという証だからである。

そして、今も。
< 435 / 820 >

この作品をシェア

pagetop