The previous night of the world revolution~T.D.~
「お前な…もっと言い方ってものがあるだろ…」

何だか言葉の選択を間違っているアリューシャに、ツッコミを入れるルルシー。

「ルリシヤ・クロータス、恥ずかしながら帰ってきたぞ」

恥ずかしくないから、堂々と帰還しよう、ルリシヤ。君は一番の功労者だ。

「いやはや、『裏幹部』就任早々、こんな大事件に遭遇するとは。刺激的で楽しいですね、『青薔薇連合会』は」

そういえばルーチェスにとっては、これが初めての「大事件」だったっけ。

楽しんでくれて何より。

「良かった…。皆無事に帰ってこられて、本当に良かったっ…」

感極まるシュノさん。折角泣き止ませたのに、また泣き出しそうだ。

「皆お帰り。こうしてまた皆が揃う日を、ずっと待ってたよ」

我らがリーダーにして、影の功労者たるアイズレンシアが、俺達を迎えてくれた。

…あなたのお陰ですよ。

あなたの立てた作戦は、何一つ間違ってはいなかった。

「お帰り、皆」

「…えぇ、ただいま」

今、ようやく肩の荷が下りた気がしたよ。
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