The previous night of the world revolution~T.D.~
「ねぇ、ルーチェス君」

「はい?」

「私達、また平和な日常に戻れるの?」

それは大事な質問ですね。

「えぇ。戻れます。…戻らせてみせます」

これから先、どんな苦難が待ち受けていようとも。

ルレイア師匠曰く、これも愛のスパイスだそうだ。

だから。

「また二人で、一緒に仲良くイチャイチャ暮らしましょう」

「やったー!ルーチェス君大好き!」

「ありがとうございます。抱きついてくれるのは嬉しいんですが、失速するんで危ないですよ」

「え!ちょ、落っこちたりしないよね!?」

「大丈夫です。落っこちたとしても、生還すれば良いだけの話ですし」

「成程!ルーチェス君頭良い!でも念の為に、まず落っこちないで!」

「了解です」

折角、ルティス帝国領に戻ってきたので。

安全運転で帝都まで飛んで、無事に着陸して家に帰るとしよう。

家に帰るまでが遠足、ってね。
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