劇薬博士の溺愛処方

「使うとも。そうだ、ローションも買っておいた方がいいな」
「じゃあ、ぜんぶで三点ですね」

 カウンター越しに琉が指差した商品を持ち出し、三葉はレジでバーコードを通す。生理用品などを入れる黒い色のポリ袋を取りだし、他のひとから見られないように配慮しつつ、商品を無造作に放り込む。
 お金を支払った琉に袋を手渡せば、彼は嬉しそうな顔で三葉に告げる。

「お店が終わったら、さっそく試してみような」
「……はい」

 その言葉に、三葉もこくりと頷き、ほんのり頬を赤らめる。
 早漏と言われたことを根に持っている恋人が、今夜はふだんとは違う趣向で楽しもうと誘ってきたのだ。きっと、今夜は先週のようにすぐに終わることはないはずだ。
 もしかしたら琉も飛鷹から何かアドバイスを受けたのかもしれない。

 ただ、彼がこうもやる気になっていると、逆に不安になってしまう自分がいるのも事実。


 ――琉先生、空回りしなければいいんだけど。
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