秘密の秘密は秘密じゃないのかもしれない

信じたい

週が明けて月曜日。

「杉原なんだか元気だな。」

何人かにそう声をかけられた。
恥ずかしい…。
仕事は疎かにしていないはずなのに顔に出てたのかしら。
でもみんな夏休み明けで疲れてるんだと思ってくれてるみたいだから良かった。

さぁ、今週も頑張ろう。

そう思っていると雅臣さんが出勤してきた。

相変わらずスーツが誰よりも似合う。

「お疲れ様。みんな、名古屋の土産だ。あとで分けてくれ。杉原、頼む。」

「わ、わかりました。」

朝から話しかけられドキドキした。
だってついさっきまで一緒にいたんだもん。

結局日曜日も雅臣さんとのんびり過ごしてしまった。

着替えを買い、その服を着て今日は出勤してきた。

こんなこと初めて。
でもドキドキしてちょっと楽しかった。

雅臣さんがいるとみんなの士気が上がるのかどことなく課の雰囲気が違う。気が引き締まる。

営業がどれだけ苦労して取ってきた契約なのか今までよりも垣間見たこともあり私も今まで以上にに気合が入った。

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