秘密の秘密は秘密じゃないのかもしれない
雅臣さんはやっぱりこちらも美味しいと言ってくれすぐに食べ切ってしまった。
足りなかったかな?
こんなに沢山食べてくれると思わなかった。

「足りませんでしたよね?ごめんなさい。もっと作れば良かった。」

「いや、ちょうどいい。俺は食べるのが早いだけだから。」

「本当ですか?」

「あぁ。朝からそんなには食べないよ。」

良かった…。
ほっと肩を撫で下ろすと横からクスクスと笑う声がする。

「そんなに何もかも気を回していたら疲れるだろう。気楽にいこう。」

「はい。」
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