キミを描きたくて
気づいたら昼休み。
頭は相変わらずぼーっとしていながらも、弁当とスケッチブック、スマホを持って、フラフラと美術室へ。
ガラッと扉を開けると同時に、私は机の上に倒れ込んだ。
「依茉!?どうしたの、大丈夫?」
「みお、ちゃ…」
「すっごい熱…!!ほら、保健室行くよ!」
歩ける?と、美桜ちゃんが私の顔を覗き込む。
どうやら彼女いわく、私は熱があるらしかった。
ああ、嫌だな。また家に帰ったら、体調も悪いのに、ひとりきりになってしまう。
そうなったらまたお兄ちゃんの影を追いかけて、追いつけなくて、床に座り込んでしまうのだろう。
「だ、大丈夫だよ」
「大丈夫なわけないでしょ!?ったく…依茉のことだから、ずっと絵描いてて気づいてなかったんでしょ!」
心配させないでよね!
そういう美桜ちゃんが、私はいつまでもお母さんのように見えていた。
保健室に向かう途中もフラフラしっぱなしの私を、ずっと支えてくれる。
美桜ちゃんは、まさに親友とも呼べるほど、私には欠かせない存在だ。
…こんなに頭が回るのも、熱のせいなのかな。
頭は相変わらずぼーっとしていながらも、弁当とスケッチブック、スマホを持って、フラフラと美術室へ。
ガラッと扉を開けると同時に、私は机の上に倒れ込んだ。
「依茉!?どうしたの、大丈夫?」
「みお、ちゃ…」
「すっごい熱…!!ほら、保健室行くよ!」
歩ける?と、美桜ちゃんが私の顔を覗き込む。
どうやら彼女いわく、私は熱があるらしかった。
ああ、嫌だな。また家に帰ったら、体調も悪いのに、ひとりきりになってしまう。
そうなったらまたお兄ちゃんの影を追いかけて、追いつけなくて、床に座り込んでしまうのだろう。
「だ、大丈夫だよ」
「大丈夫なわけないでしょ!?ったく…依茉のことだから、ずっと絵描いてて気づいてなかったんでしょ!」
心配させないでよね!
そういう美桜ちゃんが、私はいつまでもお母さんのように見えていた。
保健室に向かう途中もフラフラしっぱなしの私を、ずっと支えてくれる。
美桜ちゃんは、まさに親友とも呼べるほど、私には欠かせない存在だ。
…こんなに頭が回るのも、熱のせいなのかな。