御曹司がくれた甘い魔法


女性グループはケーキを食べながら、大好きな噂話。
男性はお酒を飲みながら、仕事の話に夢中になってくる。


「15階の青木さん、ご主人と喧嘩して離婚寸前みたいよ…22階の飯田さんは息子さんが受験失敗したらしいわよ…」


女性が大好きな噂話は、他人の不幸の話しが多い。
人の不幸は蜜の味とまさにその通りと感じる。

私は噂話は嫌いだ。
人を傷つけることは好きではない。
でも、この場の雰囲気を壊したくないので、話しを合わせるしかなさそうだ…


話しを合わせて愛想笑いをしていたが、さすがに疲れて来た。
私は、窓の近くに置かれているソファーに逃げることにした。
フーっと大きく息を吐き、何気なく横を向くと、そこには一人の女性が座っていた。
パーティーに来ている方の、ご家族だろうか?


「こんにちは。」


私はその女性に声を掛けてみた。

その女性は驚いた様に私を見た。


「------あっ、こんにちは、私は本田真理の妹です。萌絵といいます。」


「藤堂芽衣です。初めまして…」



女性は真理さんの妹だった。
年齢を聞くと、まだ学生と言っている。
萌絵さんは私の名前を聞くと、とても驚いた顔をした。



「芽衣さんは、藤堂さんの奥様なのですか?」

「----------は------はい。」







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