御曹司がくれた甘い魔法


「芽衣、ただいま!」

「優斗さん、お帰りなさい。」


優斗さんは玄関で抱き締めてくれた。
不安だった心がホカホカと温かくなってくる。


「芽衣、萌絵ちゃんが芽衣にお礼言っていたよ。それからこの手紙を芽衣に渡してくれって預かって来た。」


優斗さんは萌絵ちゃんからの手紙を私に手渡した。
萌絵ちゃんの可愛い字で、“芽衣さんへ”と封筒の表面に書かれている。


手紙を読んでみると、今回のデートのお礼が丁寧に書かれていた。


“私は藤堂さんと一日過ごせたことは、一生忘れません。私の宝物です”


萌絵さんの大切な思い出を作れて、本当に良かったと感じる手紙だった。
もちろん、優斗さんが他の女性とデートするのは思った以上に辛かったが、それ以上に今は良かったと感じている。


「優斗さん、無理を言ってごめんなさい。でも萌絵さんにとって、とても大切な一日になったと思います。」

「-----そうだな。そう思ってくれるのなら、行って良かったと俺も思うよ。でも水族館に行って分かったこともある。」


優斗さんは口角を上げて悪戯な表情をした。


「何が分かったのですか?」

「水槽のクラゲを見ても、これは芽衣が好きそうだなぁとか、この魚は芽衣が大騒ぎしそうだなぁとか…芽衣の事しか頭に浮かばなかったよ。」

「---優斗さん、そんな恥ずかしいセリフ言わないでください。また顔が熱くなってしまいます!」


優斗さんは笑いながら、私を引き寄せて膝に乗せた。


「芽衣、俺は芽衣が大好きなんだって自分でも驚いたよ。」

「優斗さん、それは私も同じです。今日一日、今頃何してるかなぁって優斗さんの事ばかり考えていました。」


優斗さんはギューッと力いっぱい抱きしめてくれた。
好きな人と一緒に居られることが、こんなにも幸せなんだと、もう一度気づかされたようだ。






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