【溺愛結婚】懐妊後、御曹司から猛烈に溺愛されています。〈完結〉
香水を諦めたわたしは、また別のものを探すことに決めた。
そしてふと見つけたスーツ屋さんで、とあるものを見つけた。
「これ、いいかも……」
これなら藍に似合いそうだし、何より仕事でも使えそうだ。絶対、間違いなさそう……。
わたしが見つけたのは、ネクタイだった。藍はいつも仕事でスーツを着ているし、ネクタイもしている。これなら間違いなく、藍に喜んでもらえそうだ。……多分。
「すみません」
「はい」
しばらくネクタイの柄を選んだ見てわたしは、背の高いイケメンな店員さんを呼んだ。
「すみません。これとこれと、後このネクタイピンもお願いします」
「かしこまりました。プレゼントでよろしいですか?」
その問いかけに「はい。そうです」と答えた。
「当店ラッピングも無料なのですが、いかが致しますか?」
「……じゃあ、お願いします」
せっかくだから、ラッピングもしてもらうことにした。
「かしこまりました。こちらでお会計させていただきます」
「はい」
レジで会計を済ませたわたしは、ラッピングをしてもらい、そのまま袋を受け取った。