スペシャル企画 儚く甘い 番外編追加しました
「かわいいなと思って。」
「え?」
背の低い私がうつむきながら小声で言った言葉を聞き取れなかった修平が、体を小さくして耳を近付ける。

「かわいいなと思って、私の旦那さんは。」
さっきよりも少し声を大きくして言うと、修平は耳を赤く染めた。
「何を言うねん。」
「だって、そう思っちゃったんだもん。」
私の言葉に耳を赤くしたままの修平が頭をかく。

これは照れた時の修平のくせだ。

私たちは修平のマンションから、私の実家に引っ越して半年後に入籍した。
修平の両親はとてもやさしく、家族を失った私のことをいろいろと気にかけてくれている。
修平いわく、娘がずっとほしかったご両親はあきらめかけていた娘という存在に夢中らしい。

住んでいる場所は遠くても私はお義母さんとよく長電話をしてしまうくらい、仲良くさせてもらっている。
< 23 / 174 >

この作品をシェア

pagetop