スペシャル企画 儚く甘い 番外編追加しました
俺はそんな彼女を後ろから抱きしめる。

どうか死神よ、めざめないでくれ。

俺は心の中でそう語り掛ける。

この幸せがずっと続くと信じながらも、もしかしたらという危機感はいつだって拭えてはいない。
でもだからと言って悲観するのはやめた。

後悔の無いように生きる。

これは俺と陽菜の間で交わした約束だ。

「愛してる」
「私も。愛してる。」
抱きしめながら陽菜のお腹に触れる。

新しい命を授かれるなんて夢にも思っていなかった。
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