悪役令嬢の復讐マリアージュ
グルグル
琉司を見送った後。
仕事に戻ろうとしたところで、急にトイレに行きたくなる。
でももう大貴はいないから、当然1人で行くしかなくて……
そうなってからは、みんなが帰る前に済ませてたけど。
今日は個人的な手続きで仕事を抜けたため、その分を夢中で補ってたから忘れてたのだ。
仕方なく、エレベーターと逆方向にあるトイレに向かおうとするも。
角を曲がる直前で立ち止まってしまう。
この先に何かいたらどうしよう!
それすら怖くなると、トイレのドアなんてもっと開けられない。
またまた仕方なく、なんとか我慢しよう!と引き返すも。
でもまだやる事たくさん残ってるし〜、と踏み止まる。
そう、ただでさえ仕事が多いのに。
今は株主総会の後処理や、7月の人事異動の手配、そして社長就任に関わる業務で大忙しだったのだ。
そんな心情でグルグルして。
「どうしよう……」
思わず情けない声を漏らすも。
もう行くしかない!と気合いを入れる。
「大丈夫!お化けは出ない!
花子さんはいないっ!」
途端。
アハハ!と笑い声がして、ぎゃああ!と叫び声を上げてしまう。
「ごめんっ、驚かして」
そう角から出て来たのは。
「楓くんっ!?
なんでここにっ……」
動転しながら。
仕事に戻ろうとしたところで、急にトイレに行きたくなる。
でももう大貴はいないから、当然1人で行くしかなくて……
そうなってからは、みんなが帰る前に済ませてたけど。
今日は個人的な手続きで仕事を抜けたため、その分を夢中で補ってたから忘れてたのだ。
仕方なく、エレベーターと逆方向にあるトイレに向かおうとするも。
角を曲がる直前で立ち止まってしまう。
この先に何かいたらどうしよう!
それすら怖くなると、トイレのドアなんてもっと開けられない。
またまた仕方なく、なんとか我慢しよう!と引き返すも。
でもまだやる事たくさん残ってるし〜、と踏み止まる。
そう、ただでさえ仕事が多いのに。
今は株主総会の後処理や、7月の人事異動の手配、そして社長就任に関わる業務で大忙しだったのだ。
そんな心情でグルグルして。
「どうしよう……」
思わず情けない声を漏らすも。
もう行くしかない!と気合いを入れる。
「大丈夫!お化けは出ない!
花子さんはいないっ!」
途端。
アハハ!と笑い声がして、ぎゃああ!と叫び声を上げてしまう。
「ごめんっ、驚かして」
そう角から出て来たのは。
「楓くんっ!?
なんでここにっ……」
動転しながら。