摩訶不思議
胸の痛みも日に日に良くなり、痛みはほとんどなくなったが肌はまだアザが消えていないので、湿布はしている。

毎日看病しにくるお母さんも、
「アザも段々良くなってきたね。でも後ろの車に追突されて骨折もなく本当に良かったけど…
まさか記憶が抜けてしまうなんてね。

でも生きてたらさ〜
いくらでも再スタートできるから大丈夫だよ! 友子も聖一さんも!」

「うん。本当にそうだね。ありがとうお母さん」

「大ちゃんの顔はアルバムの写真をみたからわかるしょ! 
ウチのお父さんにそっくりなんだよね〜」

「うん。本当だね。お父さんはお見舞いに来ないけど、大丈夫なの?」

「お父さんさ、友子が痛い思いしてるの辛くて見られないから来れないのさ!
意気地なしというか、優し過ぎるというかそのクセ、毎日私に、
『今日の友子はどうだったって、質問攻めなんだよ〜 まったく〜 だからさ〜お見舞いに来れないけど、許してやって!」

「ハハハ! お父さんって ヘタレなんだね〜ハハハ! 可笑しい〜」

「友子も全部の記憶が無くならなくて良かったわ〜。 私の事も忘れてたらショックだったと思うから……
土曜日は大ちゃんが来るけど、幼いなりに友子の事を心配してたから、抱きしめてあげてね。 
不安がってるみたいだから…」

「うん。そうする」
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