始まりは電車で
ここから
私はいつも、同じ車両に乗り学校から帰る。
いつもの景色
そこに彼はいる。
他校の彼、いつも同じ席に座る。
私は扉のすぐ横の席で、彼は向かいに座る。
話したことは無い、だけど話してみたいとは思う。
電車は出発し、静かな時間が進む。
私の降りる駅が、彼の降りる駅
もう、駅に着いてしまった。
電車を下り、階段を上る。
改札を出たら、お互い逆方向に歩く。
私は心の中で
『また明日』
と言った。
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