始まりは電車で
『プログラム ナンバー 8番 クラス対抗』
走るのは得意じゃないって言ってたな…
何番目に走るんだろう。
入場が終わり、1走者目が準備を始めた。
まさとくんは…いた!
彼は…アンカー?!
ビブスの30番を着ている。
『よーい。パンっ!!』
どんどんと彼の順番が迫ってくる。
私はもっと近くで見ようと
ちょうど、彼がゴールする側の最前列まで来た。
他学年の女子が騒いでいる。
「あれ、長谷川くんじゃない?!やっぱかっこいいね」
彼の名字 “長谷川”
やっぱ、学校でもモテモテなんだな。
そんなことを考えている間に順番が来ていた!