甘い毒に溺れ堕ちて
ポンポンポンと連投してきた真彩ちゃん。

絵文字ゼロのシンプルな文章。

最初の丁寧な長文と比べると、語尾が投げやり気味で、冷淡な印象を受ける。


……あまりいい顔されなかったんだろうな。

急いで打ち込むとしても、こんな大雑把で区切られた返事は今まで1度もなかったし。

このスピードとテンポから、お母さんの話はしたくないんだなと察した。



【弟くんからも、ノーコメント?】

【うん】
【待って、なんで知ってるの?】

【前にはるひくんをトイレに連れて行った時に教えてもらった】



もしやと思い、尋ねてみたらやっぱり。


そりゃそういう反応にもなるよな。

でも、俺も初めて聞いた時は驚いたよ。だって今まで双子ちゃんの話しかされなかったから。


レスポンスが止まった画面を見つめながら、その日を回想する。


あれは中間テスト3日目の真っ昼間。

双子ちゃんからのSOSを聞いて、急いで自転車を走らせて彼女の元へ駆けつけた後のこと。



『なんでらんくんは、きんぱつなの?』
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