甘い毒に溺れ堕ちて
嘘です。いや可愛いと思ったのは嘘じゃないけど、本当は仕返しのつもりで撮りました。誰にも見せる気はなかったんです。私だけの密かな楽しみにするつもりでいました。
そう白状するべきなのだろうけど、反撃が怖いので心の中に留めておく。
「ごめんなさい……。写真は消すから……」
「いや、いいよ。消さなくて。けどその代わり──」
腕を強く引っ張られ、薄い胸板に飛び込むように倒れた。
ほんのり汗ばんだ石鹸の香りが鼻を掠めた直後、藍くんは私を抱きしめると、ごろんと寝転がり……。
「迎えが来るまでここにいてもらうから」
視界にうつる白い天井。
後頭部と背中に触れている柔らかい感触。
状況が完全に整理しきれていないけれど、藍くんが私に覆いかぶさっていることは理解できた。
「迎えって、ご家族?」
「ううん。やまもっちゃん。自転車で帰るのは危ないからって、今家に軽トラ取りに行ってる」
「へ、へぇ」
そう白状するべきなのだろうけど、反撃が怖いので心の中に留めておく。
「ごめんなさい……。写真は消すから……」
「いや、いいよ。消さなくて。けどその代わり──」
腕を強く引っ張られ、薄い胸板に飛び込むように倒れた。
ほんのり汗ばんだ石鹸の香りが鼻を掠めた直後、藍くんは私を抱きしめると、ごろんと寝転がり……。
「迎えが来るまでここにいてもらうから」
視界にうつる白い天井。
後頭部と背中に触れている柔らかい感触。
状況が完全に整理しきれていないけれど、藍くんが私に覆いかぶさっていることは理解できた。
「迎えって、ご家族?」
「ううん。やまもっちゃん。自転車で帰るのは危ないからって、今家に軽トラ取りに行ってる」
「へ、へぇ」