【完】ふたごのイケメン兄弟は、過保護にわたしを溺愛中!
お昼休み、私はすでに放課後が楽しみで仕方がなくて、ウキウキしながら廊下を歩いていたら、すれ違いざま誰かに肩をポンと叩かれた。


「何ニヤニヤしてんだよ」


誰かと思えばその相手は、楓くんで。


嬉しいのが顔に出ていたのかと思うと、なんだかちょっと恥ずかしい。


「え、えっと……放課後友達と約束したから、それが楽しみで」


「約束? 友達って誰だよ。まさか男?」


「ち、ちがうよっ。夏帆ちゃんだよ」


「ふーん。ならいいけど」


えっ? ならいいけどって、どうして……?


なんて不思議に思っていたら、次の瞬間。


「キャーッ! 楓くん、見つけた~!」



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