その海は、どこまでも碧かった。

スー…スー…スー…



夏の月が

オレの横で寝てる海を照らした



虫の音と

海の寝息



今日の海

かわいかった



楽しかったね





海がまた

海に戻れてよかった



海の中で抱き合った

感覚がまだ残ってる





ホントはベッドでも抱きたいな…って

思ってしまうんだよね



幼なじみっていう関係を超えてね



海に気持ちを伝えないと

先に進めないのはわかってる



「海…」



スー…スー…スー…



ーー



海の頬にキスした



幼なじみは

コレがギリギリかな…



絶対、触るなよ!

オレが言ったのに

約束守れなかったのはオレで

寝返りうつフリして

海をそっと抱きしめた



海…好きだよ…

彼女にしたい



ーー



オヤスミのキスじゃないキスしたい


彼氏として手を繋ぎたい


ベッドで抱き合いたい





こんなオレを知ったら

幻滅するかな…


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