その海は、どこまでも碧かった。

碧くんに電話した



「もしもし碧くん」



「海、見えた?」



「うん!見えたよ!
綺麗だった
ありがとう!」



「17歳だから17発」



「碧くん、バイトだったんでしょ?」



「まったく…
めちゃくちゃ忙しかった
朝、アレからケーキの材料買って作って
急いでバイト行って
バイト終わって花火買いに行ったけど
この時期17発なんてなくて
3軒はしごしたわ」



「嬉しかったよ!
ケーキもおいしかったよ」



「なら、サプライズしたかいがあった」



「サプライズ
もしかして、私が言ったから?」



「そーだけど…
サプライズしないから彼女できないって
海に言われたから…
コレで彼女できるんだろーな!」



「碧くん、彼女欲しんだ」



「別に…
いらねーけど…」



「碧くん、強がってる
…
碧くん、ホントにありがとね
最高の誕生日だった!」



「うん
海が喜んでくれたら
彼女なんていらない」



「碧くん
ずっと近くにいてね…」



「フ…なに?
いたくなくても
オレはいつもの場所にいるから…
そこしかないから…」



遠くなった気がした碧くんは

やっぱり近くにいた



「碧くん!ありがと!」



「海、声デカい
耳痛いけど!」



スマホを通してでも

碧くんの近くにいたい



「海、17歳おめでと」



碧くんの声が

優しく近くで響いた



< 46 / 142 >

この作品をシェア

pagetop