リリィ・ホワイトの愛が目覚めるまでの日記
 先生の診察にはロージーがいつも付き添ってくれる。
 ロナウドが来ている時は、彼も同席して先生の話を聞く事がある。
 そして今日はそのロナウドと妹のロージーも一緒だ。

「あぁ、今は側近を務める伯爵の補佐役として王宮にいるよ」

「とても立派ね。 貴方ほどの仕事をなさっている他の学友の方々はいらっしゃらないのでしょう?」

「そうでもないさ。 まぁ、その人物が王太子かどうかという違いなだけで」

 ロナウドは謙遜しているが、やはり彼と同じ立場の人間の中では優秀なのだと思う。
 昔、お父様が言っていた。 ロナウドは格上の者達を凌駕する、と。

 だからこそ目をつけられる事もあるだろうし、支えも必要だ。
 私はロナウドの婚約者で、昏睡状態に陥っていたとはいえ、それは今も変わらない。
 ロナウドが学校を卒業したのなら、私も早く日常生活に戻って彼の妻になるべく努力しなくては。

 そう思うのに、身体は思うようには動いてくれない。 それがもどかしくてたまらないのだ。
< 17 / 118 >

この作品をシェア

pagetop