お見合い婚で一途な愛を ~身代わり妻のはずが、御曹司の溺愛が止まりません!~
プロローグ







ああ、つまり、あれね。
身代わり婚ってやつね。

「ごめんね、翠(みどり)。 こんなこと……お姉ちゃんがいなくなって、お父さんも参ってるのよ。 止められなくて、本当にごめんなさい」

「お母さんは悪くないよ。 謝らないで……会社の未来がかかっているんだもの。お父さんがああなるのも無理ないわ。 ……きっと、お姉ちゃんだって、すぐに帰ってくるよ」

言いながら、私の心の中は騒がしい。
だって、姉の代わりに私が結婚だなんて、そんな展開、聞いてない――!


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