お嬢の神隠し
そっか、詩もここに来てたんだ。

この部屋に飾られている写真とかを見る限り、絶対いい場所だ。

みんな笑ってる、いい笑顔だ。


ガチャ


「秀羽!」

「龍宮の奴らにやられるなんて、秀羽ヘナチョコだなぁーあはははっ!!」

「うっせーわ!莉乃、助けてくれてありがとうな」


秀羽に褒められるなんてちょっと照れるな。

「友達なんだから当然!」

「秀羽、これから仲間としてよろしくね」

「おう」

これで確実に仲間になったんだと思うと、改めて嬉しい。

お互い手を取り合い、握手をした。

秀羽も笑っていて、怪我も大丈夫そうだ。


「ところで莉乃、お前喧嘩できんの?」

「え、あぁーえっと…小さい頃から色々仕込まれてたからさ、あはははっ」


今回の事は全部、まぐれだけどね。

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