ほら、やっぱり愛してる . 〜 ヤクザの彼と私の物語 〜


周りの足音が止むと彼は口を開き 、 落ち着いた口調で言った 。



『 愛莉 、酷な事だがよく聞け 。お前の記憶が無くなるきっかけの9年前の事件と今回の親父が殺された事件。今の所企てたのは同じ組織だと踏んでいる。』


続けてこう言った 。

『 そして 、 この2つの事件。その鍵は お前だ 。』


私は俯いていた顔を上げ 、精一杯の声を出した。

「 、っわ、 わたし 、 ?? 」


私、って事は私のせいで2人は 、両親は 、



殺された 、 ?



『 お前の無くした記憶が狙われてんだ 。愛莉 。』



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