転生令嬢~彼が殺しにやって来る~
 混乱する思考を必死に抑えてみても、彼らの言う話を理解できそうにない。

 ネヴィル様と結婚し、その後に彼らに殺された?
 そして、この過去へと送られて転生を繰り返しているというのだろうか?
 だったらもっと年を取った顔をしているはずだ。 私は十四歳。 相応の顔、肌も若い。

 デュークとジャクリンも私と変わらない顔立ちだ。
 転生すると、その世界に見合った顔立ちになるとでも?

「俺達の本来の目的はフロタリア、お前の地獄にさらに手を加えて苦しませる事だった。 なのに……」

「どうやら私達と同じ転移者が貴方を守っているようね。 まぁ、それもここまでなのが残念よね」

「フロタリア、知っているか? 俺達のような転移者は姿形を変えられるという事」

「ねぇ、デューク。 もう、いいでしょ? この女を早く殺したいわ。 顔を見ているだけで胸焼けして吐き気がするのよ」

 ジャクリンの吐くような切り出しをきっかけにデュークの顔付きが変わり、迫って来る。
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