転生令嬢~彼が殺しにやって来る~
「お父上はなんと?」

「反対されました。 ネヴィル様に相談も無しに決める事ではない、と」

「当然だ。 今でも俺は君と婚姻を結ぶつもりでいる。 その気持ちに嘘偽りはない」

「フロタリア様、ごめんなさい。 貴方が苦しんでいるのがわかっていながら、私は見て見ぬ振りをしていました。 ですが、仕方ない事だったのです」

「それはどういう意味ですの?」

「フロタリア様とネヴィル様に婚約破棄をされては困るのです。 結婚して子供を産んで頂かないと……」

「フロタリア、おそらく衝撃を受けると思う。 心して聞いてくれ。 俺達が夫婦にならなければエマはこのまま消滅してしまう」

「消滅……?」

「エマは俺とフロタリアの子供なのだ」
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