愛しの彼に溺愛～石油王の場合～

「庭もチャペルも自由に家具の位置を変えることは可能か？」


アキさんがチャペルを見渡しながらプランナーさんに質問する。
でも確かに庭の方は家具の位置変えれそうだけど、チャペルの中は難しそうだ。


「どちらとも変更することは可能になります」
「え！出来るんですか！？」
「はい。お庭の方は家具の数でお値段が変わりますが、チャペルの家具は今の状態が基本の状態になります。もし変更したり場所を変えるとなると別途料金がかかる形になります」
「ほぅ」
「な、なるほど」


家具を運ぶ人員が必要でその分お金かかるからだよね…。


「金の心配はしないでいい、俺たちの理想の結婚式が出来ればそれでいいんだ」
「左様でございますか。披露宴はどうされますか？」
「アラブで行う予定だ」
「…アラブでございますか？」
「あぁ」
「でしたら式は洋式と和式のどちらかに絞ったほうがよろしいかと」
「あれ？でも洋式も和式も出来るプランありましたよね？」


それが目当てで私たちは京都まで来たんだよね？