愛しの彼に溺愛~石油王の場合~
あれからツボに入ったのかずっと笑っているアキさん。

いやなんで?
私変な事いった?
言ってないよね?

疑問と見たことない彼の大爆笑姿になんだか私も笑えてくる。

クールセクシーが道を歩いているような彼でも大爆笑するんだなぁ…。
なんか改めてアキさんって普通の人間って自覚する。

こういうところがないとサイボーグかなんかだと勘違いしちゃうよ!


「っはぁ…。なるほどな。緊張しちゃうのか」
「え!そこに笑ってたの!?」
「あぁ。結婚式を嫌がる理由がまさかそれとは…っくく」


むしろ私からしたら重要なのに…!


「んぅ!」


私が拗ねているのに気づいたのかアキさんは、文句を言おうとする私の口を塞いだ。

キスすれば私が黙ると思って!!

まぁ恥ずかしくていつも黙っちゃうんだけど。
なんかいいように転がされている気がする…。


「そんなに拗ねるな」
「…拗ねてない」

意固地になる私を包み込むような優しい顔でアキさんが私を見つめる。
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