ふたりきりなら、全部、ぜんぶ。
こ、ここで!?
「べ、ベッドじゃないよ?」
「うん。ソファーだな」
「なら、ベッドのほうが……」
「ベッドでもいいんだけど、俺が持ちそうにないから」
「なにが?」
「理性」
「理性!?」
「うん」
「っ、あ……っ」
「むぎがかわいすぎて、ベッドにいく時間も惜しいくらい、早くふれたくてたまらないってこと」
低く甘い声が耳元で囁かれたあとで。
「っ、ん……」
ぎゅうっと絡められた手はソファーに押しつけられて、何度も何度も軽いキスが落ちてくる。