暴君王子の恋の瞳に、私は映らない




「つぐみちゃんって……

 鞭光君と付き合ってるの……?」



「ああ。昨日からな」





ワラワラと集まってきた、女子の質問に

勝手に答えたのは、鞭光君。



余計に、教室がざわつき出す。




そのざわつきが
100%、私への非難な気がして

恐怖で、神経が凍りついてしまう。




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